ペリーショーティ Perry Shorty
ペリーショーティはニューメキシコ州生まれでナバホ族です。22歳からジュエリー作りを始め、とても有名な話ですが古い銀貨を使用した伝統的な技法が特徴です。彼の使用する銀貨は1890年~1915年にその当時の造幣局の彫刻部長チャールズ・E・バーバーによってデザインされたBarber Coinsと呼ばれるコインを使用しています。製作工程は、溶かした銀貨をトーファと呼ばれる硬い石の中に流し込み、熱い状態のままハンマーで叩きながらシルバーの厚みなどを決めていきます。その後スタンプを施します。 彼が銀貨を使用した作品には「Coin Silver」と刻印されています。昔のジュエラーのように最低限の道具だけを使用し、せかせかせずにひとつひとつ丁寧に時間をかけて作り上げる作風も彼のこだわりです。
年に3回しかショーに出展しないらしく、彼のブースの前には夜中から列が出来るほど世界中に多くのコレクターを持つとても有名でレアなジュエラーです。ショーの開始時間にはすでに売り切れるほどで、運良く彼の作品に触れる機会があっても一人1点しか購入できません。彼がブースで奥さんと小さいお子さんと一緒に居る姿はとても穏やかな雰囲気でした。家族との時間をとても大事にし、ゆっくりと落ち着いた口調であまり多くを語らない彼は生粋の職人といった感じですが、時折見せる笑顔がとても優しい印象でした。